下野模試対策って?

· 塾長の指導観・雑感

宇都宮英語専門進学塾EX 塾長のブログ

昨日、下野模試が行われました。全科目よく練られており、本番のシミュレーションとしては適切な模試だったと思います。

 

今回から数学が2022年入試と同じ構成となりました。2022年入試と同様、基本問題がほとんどであり、難問奇問はなかったです。

 

塾によっては、下野模試対策の授業を行っている所もあるようです。

 

下野模試自体が本番の入試の練習です。模試のためにわざわざ対策するのは「練習のための練習」ということになってしまい、意味があまりないと考えています。

 

したがって当塾では取り立てて下野模試対策は行っていません。

 

また、下野模試対策と言っても、下野模試の過去問を解かせることが中心の授業だと、かえって実力を付けるのが難しいです。

 

どんな科目でも基礎を仕上げるのには時間がかかります。

 

国語でほとんど古文が読めない。理科・社会で基本知識の習得が不十分。数学は公式すらあやしい。英語は単語・文法が固まっておらず、英文に何が書いてあるのかぼんやりとしかわからない。

 

この状態で下野模試前に何らかの対策をやったところで何も変わらないのは容易に想像ができます。下野模試の過去問を解くことを否定するわけではありませんが、模試直前に何問か解いたところで、何の「対策」にもならないでしょう。

 

本当の試験対策とは、時間をかけて、目指す点数と、生徒の現時点での得点能力等を考えて、継続的に練習していくことです。

 

当然、生徒の現時点での得点能力等は一人一人異なります。その生徒に応じたやり方やアドバイスが必要なのです。

 

模試後に答案を見て、徹底的に分析してもらい、適切なアドバイスを受ける。それこそが模試を受ける意義なのです。