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新高1へ──「何とかなる」の正体を知っておこう

· 塾長の指導観・雑感,英語勉強法

いよいよ県立高校入試まであと1か月となりました。

ラストスパートの勉強に集中している人も多いでしょう。

 

ただ、高校入試はゴールではありません。大学入試に向けたスタートでもあるわけです。


今のうちに一つだけ、中3(新高1)に今のうちに伝えておきたいことがあります。それは「何とかなる」という言葉についてです。


「何とかなる」の射程距離
「数学は何とかなるから自分で勉強できるわ」
「英語も何とかなるでしょ」


こういう言葉を口にする高1生は少なくありません。実際、中学までは「何とかなって」きたのでしょう。定期試験前に集中して勉強すれば、それなりの点数が取れた。だから高校でも同じようにいくと思っている。
 

でも、ここで言う「何とかなる」とは、あくまで学校の定期試験のレベルの話です。
 

高校に入っても、確かに定期試験は「何とかなる」かもしれません。範囲が限定されていますから、一夜漬けとまではいかなくても、試験前の集中学習である程度の点数は取れるでしょう。
 

問題は、その延長線上に「大学受験何とかなる」があるかどうかです。
 

結論から言えば、ありません。
 

定期試験と受験の決定的な違い
定期試験は、範囲が決まっています。「教科書の何ページから何ページまで」「問題集のこの章」と明確です。だから、その範囲を集中的にやれば対応できる。


しかし、大学受験はそうはいきません。
 

英語で言えば、高1から高3までの全範囲。いや、範囲という概念自体が曖昧です。

 

文法、語彙、長文読解、リスニング、すべてが積み重ねです。

 

高1の春から少しずつ積み上げてきた人と、高3の春から慌てて始めた人では、同じスタートラインには立てません。
 

「何とかなる」と思っていた人が現実に気づくのは、大抵、高2の終わりから高3の春にかけてです。模試を受けて、自分の立ち位置を知ったとき。志望校の過去問を見たとき。
 

そのときには、すでに相当なビハインドを背負っています。
 

「先生の言うことを聞く」だけでは勝てない理由
公立進学校に通っているあなたは、基本的に「先生の言うことをよく聞いてきた」ことで今の位置にいます。


授業をしっかり聞く。宿題をきちんと出す。提出物を期限内に出す。こうした「真面目さ」が内申点に繋がり、高校合格という成功体験を生みました。
 

だから、どこか心の中に「先生の言うことをよく聞いていれば勝てる」という思いがあるかもしれません。
 

その思い込みは、今ここでリセットする必要があります。
 

現実を考えてください。
 

高校の先生は、クラス全体に向けて授業をします。学力も志望校もバラバラな生徒たちに対して、一律の授業をせざるを得ません。当然、その授業内容は「平均的な生徒」に合わせられます。
 

あなたが目指す大学のレベルによっては、学校の授業だけでは全く足りないかもしれません。逆に、すでに理解している内容を延々と聞かされるという無駄な時間になる可能性もあります。
 

大学受験は「自分で設計する」戦い
中学までは、与えられた課題をこなしていれば、ある程度の結果が出ました。先生が「これをやりなさい」と言ったことをやる。それで良かった。
しかし、大学受験は違います。


自分の現在地を把握する。志望校までの距離を測る。そのギャップを埋めるために、何を、いつ、どれだけやるべきかを自分で設計する。そして実行する。
 

この「自分で設計する力」を持っているかどうかが、合否を分けます。
 

学校の先生が出す課題をこなしているだけでは、この力は育ちません。なぜなら、それは「与えられたことをやる」という受動的な姿勢だからです。
 

今、何をすべきか
では、高校受験が終わって新高1になるタイミングで、何をすべきなのか。
 

まず、「何とかなる」という楽観を捨てることです。定期試験と大学受験は別物だという認識を持つこと。
次に、高校3年間の学習計画を、大まかにでもいいのでイメージしてみることです。
 

英語で言えば、高1で文法の基礎を固める。語彙を増やす。高2で長文読解の力をつける。高3で過去問演習に入る。こうした大枠のイメージを持つだけでも、日々の学習に対する意識が変わります。


そして、「自分で勉強する」という言葉の意味を正しく理解することです。
 

「自分で勉強する」とは、「塾に行かずに独学する」という意味ではありません。自分に何が必要かを判断し、必要なリソースを活用し、計画的に学習を進めるということです。
 

塾を活用するのも、参考書を選ぶのも、すべて「自分で設計する」ことの一部です。
 

高校は「勝負の場」ではなく「準備の場」
もう一つ、認識を変えてほしいことがあります。
高校は、中学のような「勝負の場」ではありません。「準備の場」です。


中学では、内申点という形で、日々の努力が直接的に評価されました。定期試験の点数が、そのまま進路に影響しました。だから、定期試験が「勝負」だった。
 

しかし、高校での定期試験は、あくまで学習の進捗を確認する手段に過ぎません。本当の勝負は、3年後の大学入試です。
 

極端な話、定期試験で100点を取り続けても、大学受験で失敗すれば意味がありません。逆に、定期試験の点数は平凡でも、受験で必要な力を着実に積み上げていれば、最終的に勝てます。
 

目先の定期試験に一喜一憂するのではなく、3年後を見据えて、今何をすべきかを考える。そういう視点を持ってください。
 

今日から変えられること
入学前の今、あなたにできることがあります。
まず、「自分は何のために勉強するのか」を考えてみてください。どんな大学に行きたいのか。そこで何を学びたいのか。漠然としていてもいい。その先のイメージを持つことが、これからの3年間の原動力になります。


次に、「先生の言うことを聞いていれば大丈夫」という思い込みを、意識的に手放してください。先生は大切なガイドですが、最終的に自分の人生を設計するのは自分自身です。
 

そして、高1の最初から、受験を意識した学習習慣を作ってください。「高3になってから本気出す」では遅いのです。
 

新しいスタートラインに立つ今だからこそ、現実を直視し、正しい認識を持つことができます。
高校生活、充実したものにしてください。

宇都宮市英語専門進学塾EX 塾長のブログ

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