新年度を迎えようとしている今、当塾でも気持ちを新たに授業を受け始めた生徒たちがいます。
毎回の授業で「この例文はこのまま覚えよう」「この書き換えは必ずできないといけない」「大学受験で繰り返し問われる大切な熟語だから、必ず覚えて」と伝えています。ところが、以前の授業で扱った内容を確認すると、ほとんど答えられない生徒がいるのです。
ここで一つ、厳しいことを申し上げます。授業を受けること自体には、学力を伸ばす力はありません。
これは多くのご家庭が見落としがちな点です。「良い塾に通わせていれば成績は上がるだろう」という期待は自然なものですが、現実はそう単純ではありません。授業とは、何を・どう・どの順番で学ぶべきかを示す「設計図」のようなものです。設計図を手に入れただけでは建物は建ちません。自分の手で一つ一つ組み上げなければならないのです。
毎月の授業料を払い、貴重な時間を割いてお子さまを通わせてくださっている。その目的は何でしょうか。それは、私が20年以上の指導経験から体系化した受験英語の理論と方法論、つまり市販の参考書には載っていない受験英語の核心に触れるためだと思います。
しかし、それがどれほど価値ある情報であっても、授業を聞いたその場ですべてを吸収できる人間はいません。生徒自身が復習し、暗記し、自分の血肉として定着させなければ、翌週にはほぼすべてが消えてしまいます。
これまで難関大学に合格していった生徒たちを振り返っても、授業を聞いただけで成績が伸びた者は一人もいません。
結果を出した生徒には明確な共通点があります。授業で習った内容をその日のうちに復習し、暗記すべきものを確実に暗記し、知識を「考えなくても反射的に出てくる状態」にまで落とし込んでいたのです。この「知識の自動化」こそが、英語力の正体です。
ピアノを例にすると分かりやすいかもしれません。どれほど優れた指導者に師事しても、毎日たった5分の練習で流暢に弾けるようにはなりません。レッスンで正しい指使いや表現技法を教わっても、自分の指が勝手に動くまで反復しなければ曲にはなりません。英語もまったく同じ構造です。
授業で得た知識を毎日反復し、自動化の域まで持っていく。この過程を省略して英語力が伸びることは、絶対にありません。
当塾では、何をいつどの手順で覚えるかまで具体的に指示しています。「頑張れ」で終わらせず、家庭学習の中身を設計するところまでが塾の役割です。しかし、その設計どおりに手を動かすのは、生徒自身をおいて他にいません。
「まだ受験は先だから」「これくらいでいいだろう」という気持ちは、子どもの可能性に蓋をする最大の敵です。現状を打破し、友人やライバルより一歩先に出るために必要なことは明確です。
習ったことを復習し、暗記し、知識を自動化させる。それを毎日愚直に続ける。英語力とは、その積み重ねの先にしかないのです。
宇都宮市英語専門進学塾EX 塾長のブログ
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