失敗から逃げない

· 塾長の指導観・雑感,塾長の英語歴

若い頃、ベトナムに旅行したことがあります。ハノイの空港から中心部に向かう時に、きちんとしたバスに乗るつもりが空港内で迷ってしまい、声をかけられた若いお兄さんに「中心部に乗せてって上げるよ。」と声をかけれらました。

車に乗って10分くらいした所に高速道路の入り口があり、車は急に停止。お兄さんは私に高速道路の値段を払ってくれと言い出しました。

1000円くらいだったでしょうか。今だったらすぐに払うのでしょうが血気盛んだった私は英語で「当初言ってた値段と違う」と反論し、口論となり結局高速道路の入り口で車から降りることになりました。

高速入り口周辺には建物などなく、異国の地で一人になった私は空港に歩いて戻ることを決意しました。車で10分くらいということは重い荷物を持ちながら数時間歩くことになります。なんて無謀な決断でしょう。

結局20分位歩いていた所で、日本人が田舎道をとぼとぼ歩く光景を異様に思ったであろうタクシー運転手に声をかけてもらい、ことの顛末を話したら大笑いされました。そのタクシーに市内中心部に無事到着することができました。

もしあの時と普通に市内に到着できていたら、お兄さんのことはすぐに忘れてしまっていたでしょう。また自分の至らなさ、幼稚さ、無謀さについて考え、反省することもなかったに違いありません。

ものごとがうまくいっているときというのは色々な事を深く考えると言うことはないものです。これに対しうまくいかなかったときの方が色々なことを学べます。

ところが普通人はできるだけ悩みとか苦しみとは向き合おうとしません。できればない方がいいものだと思っています。

今は情報過多の時代なので「どうすれば、うまくいくか。」という情報ならネット上にあふれています。

逆に言うと、じっくり悩んだり、失敗したりする機会が少なくなってきています。そうすると失敗することが怖くなり、挑戦したり、目標を高く掲げることが馬鹿らしくなってしまいます。

人間だから失敗できるのです。そのことを通じて自分というものが見えてくるのだと思います。

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