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成績を支える見えない土台——「勉強体力」という力

· 塾長の指導観・雑感

私が長年の指導を通じて強く感じているのは、成績を上げるためには「勉強体力」が必要だということです。

勉強体力とは、長い時間にわたって机に向かい続けられる力のことです。

一回の集中が続く時間、いわゆる集中力とは異なります。

集中力は、たとえば30分や1時間、目の前の問題に没頭できる力です。

それ自体はもちろん大切なものですが、勉強体力はその短時間の集中を何度も繰り返し、休憩を挟みながらでも長時間の学習を持続できる力を指します。

スポーツでいえば、一本のダッシュの速さと、長時間の練習に耐え抜く持久力は、まったく別の能力です。それと同じ構造だと考えていただくとわかりやすいかもしれません。
 

興味深いのは、この勉強体力が、いわゆる身体的な基礎体力ともまた別物だということです。運動部で毎日何時間も厳しい練習に耐えている生徒が、勉強になると途端に1、2時間で限界を迎えるケースは珍しくありません。

身体が丈夫であることと、勉強を長く続けられることは直結しないのです。この差がどこから来るのかを正確に説明するのは難しいのですが、少なくとも「体力があるから勉強も大丈夫だろう」という見立ては、あまり当てにならないと言えます。
 

では、この勉強体力がなぜ重要なのか。

それは、成績を伸ばすために不可欠な「勉強量」に直結するからです。勉強量とは、突き詰めれば勉強時間です。

同じ理解力を持つ生徒でも、一日に3時間で疲れてしまう子と、休憩を取りながら8時間の学習を続けられる子では、蓄積される量に歴然とした差が生まれます。特に受験学年になると、この差はそのまま合否を左右しかねません。
 

成績が良い生徒を見ていると、この勉強体力がしっかり備わっていることに気づきます。彼らは特別に頭が良いから長く勉強できるのではなく、長く勉強を続けられるから成績が伸びている、という順序であることが多いのです。

勉強体力は、成績を支える目に見えない土台と言えます。
 

では、勉強体力はどうすれば身につくのか。残念ながら、家庭学習だけで鍛えるのは簡単ではありません。

自宅にはスマートフォンやテレビなど、学習を中断させる誘惑が多すぎるからです。勉強体力は、そうした誘惑が少ない環境で、ある程度まとまった時間を繰り返し経験することで、少しずつ育っていくものです。


もう一つ大切な点があります。勉強体力に学年の区別はないということです。小学生でもこの力が備わっている子はいますし、高校生や受験生になっても十分に身についていない子もいます。

だからこそ、できるだけ早い段階から、まとまった時間を机に向かう経験を意識的に積ませることが大切です。
 

お子さんが「すぐ疲れた」と言って勉強をやめてしまうとき、それは怠けているのではなく、勉強体力がまだ育ちきっていないだけかもしれません。

この力は、正しい環境と習慣の積み重ねで、着実に伸ばすことができるものです。

宇都宮市英語専門進学塾EX 塾長のブログ

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