英検S-CBTの普及により、英検の受験機会は大幅に増えました。
2025年度からは各検定期間中に同一級を最大3回受験でき、年間3期分で計9回、従来型との併用を含めれば年間で十数回もの受験が可能です。
受験者はその中から最も高いCSEスコアを選んで大学に提出できます。この仕組みが、大学入試におけるCSEスコアの実質的なインフレを引き起こしています。全員が最高値を提出する以上、提出スコアの水準は構造的に上がり続けるからです。
その影響が最も端的に表れているのが、立教大学の一般入試です。
立教大学は2021年度入試から文学部を除いて独自の英語試験を廃止し、英検等の外部検定スコアまたは共通テストの英語得点で英語力を評価する方式に移行しました。
しかも一般入試においては、出願後に全受験生のスコアに対して統計的処理を行い、立教大学独自の方法で得点化するため、提出スコア全体の水準が上がれば、同じスコアの換算得点は相対的に下がるという構造になっています。
数年前であれば、CSE 2300前後で多くの学部に対応できると言われていました。しかし現在の状況は明らかに変わっています。
2025年度入試における合格者の英語最低得点を見ると、人気の高い経営学部国際経営学科や異文化コミュニケーション学部では、合格者最低英語スコアがCSE換算で2315〜2340に達しています。
これはあくまで合格者の中で最も低い英語スコアであり、そのスコアで合格した受験生は国語や選択科目でかなりの高得点を取っていたはずです。
つまり、これらの学部をCSE 2300前後で受験するというのは、他教科で相当な得点力がない限り、合格は極めて難しいということです。
さらに注目すべきは、法学部国際ビジネス法学科グローバルコースではCSE 2450が出願条件として正式に設定されている点です。
河合塾の調査でも確認されているこの基準は、準1級に合格した上でさらに高得点を取る水準であり、一般的なスコアが英語満点換算に届く条件としても、複数の塾の独自分析でCSE 2450が想定されています。準1級にぎりぎり合格するだけでは、立教の上位学部では英語の持ち点として不十分になりつつあるのです。
こうした現実を踏まえれば、英検対策を高3から始めるのでは遅いと言わざるを得ません。
CSEスコアを左右する最大の土台は語彙力です。準1級レベルの語彙は一朝一夕に身につくものではなく、地道な積み上げの時間がどうしても必要です。
できれば高1の段階から、遅くとも高2のうちに語彙形成に本格的に着手し、高3の夏までに戦えるスコアを確保しておきたいところです。夏までにスコアが固まっていれば、秋以降は他教科の仕上げに集中でき、受験全体の設計に余裕が生まれます。
S-CBTで何度も受けられるからといって安心はできません。受験機会が増えたということは、周囲の受験生も同じように複数回挑戦してベストスコアを積み上げてくるということです。
チャンスが増えた分だけ、提出されるスコアの水準も確実に上がっている。その競争の中で差をつけるには、早い段階から語彙を含めた英語力の底上げに着手するしかありません。
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