高校に入って英語の授業を受ける。特に難しいとは感じない。
数学のように、説明を聞いても意味がわからないとか、問題がまったく手につかないということもない。
授業にはついていけているし、困っている感覚もない。
だから大丈夫だと思う。
ところが、夏前あたりに学校で受ける模試で、最初の「あれ?」が起こります。
案外読めない。時間が足りない。知っているはずの文法が、初見の長文の中に入ると途端に見えなくなる。
そして返ってきた成績を見て驚く。思っていたよりもずっと悪いのです。
しかし、ここで多くの生徒は深刻に受け止めません。
授業はわかっている。テスト勉強をすれば定期テストではそれなりに取れている。だから模試の結果は「たまたま」だと思いたくなる。少し勉強した方がいいかもしれないと頭の片隅では思いつつ、具体的な行動には移さないまま日常が続いていきます。
そして次の模試を受ける。結果は前回と同じか、さらに悪い。
ここでもまだ「次こそは」と思うだけで終わってしまう。
こうして一年、二年と放置し、気づいた時には大学受験に間に合わない状態に陥っている生徒は、決して珍しくありません。
なぜこのようなことが起こるのか。原因は、「授業がわかる」ことと「英語力がある」ことの間にある大きなギャップです。
高校の英語の授業は、教科書の本文を読み、新出単語や文法事項を確認し、内容を理解するという流れで進みます。
この流れの中では、予習をしていればある程度ついていけますし、先生の説明を聞けば「なるほど」と納得できます。
しかし、それは先生が用意した道筋の上を歩いているにすぎません。模試で問われるのは、初めて見る英文を、何の補助もなく自分の力だけで読み解く力です。
教科書の本文を「理解した」経験と、未知の英文を「自力で読める」力は、まったく別のものなのです。
この差を埋めるには、授業で扱わない英文を自分で読む訓練と、それを支える語彙力・文法力の地道な積み上げが欠かせません。
しかし、授業がわかっているという感覚がある分、危機感が生まれにくい。これが英語という教科の厄介なところです。
数学であれば、わからなければその場で手が止まり、危機感が即座に生まれるため対策にも早く動ける。
英語は「わからない」という自覚が遅れる分だけ、対策の着手も遅れやすいのです。
特に栃木県の高校生は、都市部の進学校や中高一貫校の生徒と比べて、英語に費やしている絶対的な学習量に大きな差があります。
その差を学校の授業だけで埋めることはまず不可能です。授業以外の場で、意識的に英語の学習量を確保しなければ、模試の成績が上向くことはありません。
「授業はわかるのに模試で取れない」という状態は、英語力が足りていないという明確なサインです。
たまたまではなく、構造的な問題がそこにあります。このサインを見逃さず、早い段階で授業の外側にある学習に踏み出せるかどうかが、大学受験の結果を大きく左右します。
宇都宮市英語専門進学塾EX 塾長のブログ
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